
「続けることこそ正義」。サービス終了という壁に立ち向かい、作品を守り抜くためには、大きな決断が必要でした。
プロジェクト責任者へのインタビュー後編では、『Dreamoire(ドリモワ)』というサービスをさらに深堀り。
なぜ「IFC(イケメンシリーズファンクラブ)」の機能を利用するのではなく、Web形式のオープンなプラットフォームとして独立させたのか。そこには、「サービスを長く続ける」という決意が込められていました。
さらに、ファンとともに作品を再び輝かせるクラウドファンディングに込めた想いにも注目し、作品を未来へ繋ぐ仕組みづくりの裏側に迫ります。
前編はこちら
ドリモワプロジェクト責任者(以下「責任者」):株式会社サイバードでDreamoire(ドリモワ)のプロジェクトを責任者として推進している。これまで『イケメンシリーズ』のプロモーションを10年以上担当してきた。
――なぜ、既存の「IFC(イケメンシリーズファンクラブ)」内の「メモリーズ」機能※1の拡張ではなく、『Dreamoire(ドリモワ)』という全く新しいプラットフォームとして独立させたのでしょうか?
責任者: 大きな違いでいくと、自社サービスだけでなく、他社様のタイトルも含めて展開していくためです。
「IFC(イケメンシリーズファンクラブ)」の中にある「メモリーズ」だと、『イケメンシリーズ』のサービスに限定されてしまいます。
サイバードに限らず、サービスの終了はどの企業様のタイトルでも起こりうることです。他社様の作品についても、お客さまが作品に触れられる機会をできるだけ広く提供したい、というところが大きいです。
そのために、オープンなプラットフォームにしたほうがいいという判断をしています。
――他の会社さんのサービス終了してしまったタイトルも、Dreamoire(ドリモワ)で復活させていきたいということでしょうか?
責任者:そうですね。
※1 IFC(イケメンシリーズファンクラブ)のサイトで提供していた、『イケメンシリーズ』の本編ストーリーをアプリとほぼ同様の形式で読めるコンテンツ。2024年6月にサービス終了。

――『Dreamoire(ドリモワ)』は、Web のプラットフォームという形になっています。スマートフォンのアプリゲームではなくWebを選んだ理由というのは何だったのでしょうか?
責任者:スマホアプリとWebはそれぞれ一長一短ありますが、Webの良いところは、スマホアプリよりも閉鎖的でなくオープンなので、より多くの皆さんに届きやすくなるところです。
もう1つは、今後長くサービスを続けていくにあたって、スマホアプリよりもWebであったほうが続けやすい形になっていることです。
これはプログラムシステム側の話になってしまいますが、スマホアプリはOSのアップデートやストアの規約変更など、外部環境の変化に都度対応し続けなければなりません。
プログラムシステム側のことを考えても、Webのほうが続けやすいだろうと思っています。
今後の中長期的なことを考えた結果、サービスを続けていくために、『Dreamoire(ドリモワ)』ではWebを選びました。
――アプリストアへの準拠やデータの負荷という面で、Web形式だと維持がしやすくなるということでしょうか?
責任者: そうですね。

――初期配信の3タイトル(『イケメン夜曲』『スイートルームの眠り姫』『イケメンライブ』)以降は、クラウドファンディングで復活・配信していくという形になりますが、クラウドファンディングで作品を復活していこうと決めた理由やきっかけはありますか?
責任者: クラウドファンディングという形を取らせていただいたのは、一度サービス終了してしまったタイトルに、もう一度皆さんの注目が当たる方法を考えた結果です。
やはり、単に「またストーリーを読んでいただけるようになりました」と出すだけでは、なかなか注目が集まりづらく、多くの方に遊んでいただけない懸念があります。
そうではなく、作品にもう一度光を当てて、当時ゲームを遊んでいなかった人たちにも「今こういうことをやってるんだ」と広く知っていただくには、皆さんにも広まりやすい形がすごく向いていると考え、クラウドファンディングという形を取らせていただきました。
また、クラウドファンディングという形になれば、「こういうストーリーが欲しい」や、ストーリー以外にも「こういうグッズなども作ってほしいんだよね」といったお客さまの要望もダイレクトに集まりやすく、それを形にしやすくなるのではないかと思っています。
――『Dreamoire(ドリモワ)』の機能として、感想やレビューをお客さまが投稿・返信等ができるコミュニティ機能があります。この機能を導入した理由は、お客さま同士で作品を盛り上げてほしいという思いもあるのでしょうか?
責任者: そうですね。先ほどのクラウドファンディングを選んだ目的と少し似ていて、お客さまがこの『Dreamoire(ドリモワ)』について話していたり、作品にもう一度光が当たって共通の話題で会話が生まれている様子を、お客さま自身に楽しんでみてほしいですね。
そして、まだストーリーを読んだことがない人にも、もっと知ってほしい。
だからこそ、「この作品ってこういうところもあるよね」といった会話を通してコミュニケーションしていただき、改めて作品に注目してもらいたいですし、作品の良さを多くの人に知ってほしいという想いがあります。

――「今後『Dreamoire(ドリモワ)』のサービスをこうしていきたい」や、「こんなことをやっていきたい」といった未来の構想について、現時点で何か考えているものはありますか ?
責任者: まずは、やはり『イケメンシリーズ』を中心に、終了してしまったタイトルのストーリーを皆さんに読んでいただける状況を、最低限しっかりと作りたいです。
そして、作品にスポットライトが当たった結果、「こういうこともできるんだよ」という発展した企画が生まれてくるような形にしていきたいと思っています。
もちろん今は『イケメンシリーズ』を中心にというお話をしましたが、それだけでなく、他社様の作品でも、もう一度光が当たれば嬉しいお客さまがいるのであれば、どんどん活用していただきたいです。
その中で生まれた「嬉しい気持ち」などがシェアできるといいな、というのが今後の展望ですね。
――最後に、ずっと応援してくださっている皆さまへのメッセージをお願いします。
責任者: 改めて、一緒に好きな作品に触れて、好きな作品を皆さんで盛り上げていっていただきたいです!
そして、まだ配信されていない作品をお待ちのお客さまも、ご意見があればどしどしおっしゃってください。ご要望お待ちしております!
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現在配信中のストーリー
Dreamoire(ドリモワ)で『イケメン夜曲◆ロミオと秘密のジュリエット』のストーリーを読む
株式会社サイバードでDreamoire(ドリモワ)のプロジェクトを責任者として推進している。 サイバードに新卒入社後、他社様のIPをお預かりしたコンテンツの企画・運用や、広告でマネタイズするモデルのアプリサービスの立ち上げにジョイン。その後10年以上にわたって『イケメンシリーズ』のマーケティングやプロモーションに携わる。